エンジニアという言葉がIT業界で使われ過ぎている件
こんにちは、
実は私もエンジニア、
キングスマンです。
(※この記事は書きかけです。段落構成がぐちゃぐちゃなので、気を付けて。
とりあえず公開しますが、これはがっつり言いたいことがあるので、少しずつ追記して、一つの意見に集約させます。)
(2018/9/26 追記しました。)
エンジニアといったら、あなたはどういった職業を想像しますか?
思いつく限り、エンジニアの職種を思い浮かべてみてください。
もしも、"フロントエンドエンジニア"や"インフラエンジニア"などのIT関連のエンジニアしか思いつかなかったら、視野を広げるためにもこの記事を読んでください。
私は、エンジニアはIT分野ープログラミングーだけの言葉ではない、だけどプログラミングがITエンジニアに関わらずすべてのエンジニアに恩恵を与えると考えています。
私は大学で化学を専攻しているので、一応は化学系のエンジニアの卵といえそうです。そんな化学エンジニアの卵な私が、そもそもエンジニアって何なのかについて、経験を交えながら話します。
まずGoogleで"エンジニア"と検索してみたら、上位の検索結果をプログラマとしてのITエンジニアが占めていました。
とりあえず、エンジニアについてのWikipediaの記述を載せておきます。
エンジニアの定義
技術者(ぎじゅつしゃ、英語: engineer、エンジニア)とは、工学(エンジニアリング)に関する専門的な才能や技術を持った実践者のことである。
再確認ですが、エンジニアはプログラマの方専用の言葉ではありません。
情報工学以外にも工学の分野はたくさんあります。電気、機械、生物、化学etc....
まあ、情報工学を学ぶ人がプログラマかどうかは議論があると思います。とりあえず、エンジニアであるとは言えそうです。
私の見ている世界が偏っているだけかもしれませんが、ネットの世界では、エンジニア
はIT系のエンジニアを指している気がします。
ソフトウェアエンジニアを指して単に「エンジニア」と呼ぶの、僕はやめた方がいいと思うんだけどなぁ(文脈上自明な場合はともかく。これって、みんなの嫌いな「Wikipedia をウィキと略す」のと同じだよ。
— Yuta Okamoto (@okapies) September 25, 2018
↑のツイートとまったく同じ意見です。
とりあえず、ITエンジニアの比較として、化学エンジニア(の卵)である私の体験を語ります。
オレ流のエンジニア
工学系の実験は、もちろんシミュレーションだけやってる人もいるでしょうが、何かしらの実験装置を用いていることが多いでしょう。
私も、触媒の研究に反応装置を使って実験しています。しかし最近、私の実験は失敗続きです(泣)
プログラマは、エラー画面が表示されれば、すぐに気づくことができるでしょう。
ー別にプログラマが楽してると言いたいわけではないです。ただ性質の違いを述べたいのです。ー
しかし化学系のエンジニアにとっては、エラー画面なんて便利はないことが多いです。(まぁ、分析機器とかが表示してくれるエラー画面とかはあるでしょうが...)
実験中に、とにかく五感を通して、エラーに気づきます。(エラーというよりは、トラブルといった方が正確でしょう)
視覚「あれ、水溶液の色がおかしくね?」→使った試薬を間違えていた
嗅覚「なんか、焦げ臭いな、」→本当に何か焦げてる!!
聴覚「やば、遠心分離機から異音がするぞ」→バランスが取れてない(故障の原因)
こんな感じに、エラーの発見方法は色々あるわけです。
トラブルには即刻対処しなくてはならない
化学実験(もちろん、現場のプラントでも)では命の危険があります。プログラマであれば、問題(エラー)が起きても、死ぬことはないでしょう。プログラミングであれば(ちょっとトイレに行ってから、対処するか)みたいな余裕があると思います。
しかし化学系では、一瞬のうちに対処が求められます。反応器が熱暴走していたら、何とかして冷やさなくてはいけません。有毒ガスがどこからか漏れ出ていれば、元栓を閉めるなりして流出を止めなくてはいけません。
あと、化学系のエンジニアであれば、問題対処能力の一つに、ビビらないがあると思います。
簡単な例を挙げると、ガスバーナーを扱っているときにガス調節ねじを回しすぎて、目の前に大きな火柱が上がったとしましょう。そういう時に、ちびまる子ちゃんの永沢君みたいに「うわぁぁぁぁ、火事だぁぁぁ」とパニックにならず、落ち着いてガス調節ねじを反対方向に回して、炎を消せるか。
つまり、ある種の度胸があるかも大事なんです。
反応器から硫化水素という有毒ガスが漏れ出しているときに、やばいやばいと慌てながら先輩に叫んだら、「お前ビビッてんのか?」と言い放ち、適切に対処していました。私はメンタルが豆腐で、ビビりなので、この辺は改善が必要ですw
(気体流量計が詰まったとき、つまりを解消しようと中身を分解している図)
このあと、中のガラス管が割れて私のガラスの心もブレイクしかけましたw
エンジニアってトライアルエラーの繰り返しだから、粘り強さが必要だ。
小学校教育にプログラミングを導入するらしいね
小学校にプログラミング教育が導入されます。と言っても、プログラミングを教えることが目的ではなく、プログラミングという手段を通して、問題解決の能力を養うことが目的のようですね。
私はこの取り組み、素晴らしいと思います。
子供たちにとっては、問題解決の能力(つまりエンジニアリングの精神)を育むのはプログラミングが最も優れていると思います。上記で述べた通り、まず命の危険がないのが大きいです。化学、電気、機械系のエンジニアは、危険な薬品の事故や、感電がありますから、小学生には難しいと思います。安全第一です。
あとは取り組みやすさですね。パソコンを開いて、ぱっとできるのがいいです。
問題解決の力って何か?
しかしそもそも問題解決力って、何でしょうか?具体的には何を指すのか?
ぶっちゃけ私は"根性"だと思いますwww
精神論になりますが、エラーに対処するのってすごく疲れますもん。ある種の慣れというか、忍耐力が必要です。
ぶっちゃけ嫉妬なんですけどねw
とにかく、エンジニアにはいろいろな種類の人たちがいます。
プログラミングのエンジニアは、在宅でもお仕事ができるようで羨ましいです。機械や電気系のエンジニアの事は分かりませんが、少なくとも化学系エンジニアで在宅の仕事はなさそうです。
フラーランスで、在宅で稼いでますとか聞くと、どうしても羨ましくなってしまうんです。政府はIT技術者が足りなくなるとか言ってますが、技術者(エンジニア)はITだけの言葉じゃないです。
私たちは誰もがインターネットを利用するわけですね。ITエンジニアにとって、インターネットは彼らの庭みたいなものでしょう。もちろん、情報発信もバンバンしていただいて結構なのですが、"not IT" エンジニアーnotはITにかかっていますーの存在も忘れないでください。
私は「"IT"エンジニア VS "not IT"エンジニア」というような対立構造を主張するつもりはありませんし、どちらが仕事として優れているかについて語りたいわけでもないです。
ただただ、エンジニアの基礎となっているもの、本質を大事にしたいなと思っているだけです。
この前、研究報告のスライドを作っているときに、どうしても思考が整理できない時がありました。そこでITエンジニアさんがよく使うであろう手法「ラバーダッキング」を試してみました。(手元にちょうどいいぬいぐるみがなかったので、試薬瓶とお話ししました。)
まだ試行錯誤していますが、考えの整理に役立った気がします。
同じエンジニアなのだから、そこ分野独自の技、テクニックを取り入れてみるのも、
また新たな発見があっていいと思います。