研究室の大掃除 ガラス器具がMOTTAINAI
研究室の年末最後のお仕事、大掃除を行いました。
おそらくどの研究室も、大掃除をされていると思います。お疲れ様でした!!
その時の様子を紹介します。
部屋の中のものを外に出す
大掃除なので徹底的にやります。持ち出せるものはすべて部屋の外に出します。
学生室(デスクとパソコンがあって、いつも学生がいる部屋)は簡単に行きますが、実験室(実験器具や化学薬品がたくさんあって、実験するための部屋)は一筋縄ではいきません。捨てていいのか分からん意味不明なものがたくさんあります。
実験室の、普段は使わないスペースを片付けていたら、棚の隙間から何やらよく分からない試薬容器を発見しました。
どうやら、過去の先輩の遺物のようです(ラベルが書き換えられてる)ラベルには水酸化ナトリウム水溶液と記載されているが、中をみると青色の液体が入っていたので、絶対に水溶液ナトリウムではない。反応液緩衝溶液とは一体何なんだ?
ちなみに、化学系の実験室ででた廃液は、その処理方法が厳密に決まられています。
今回みたいに、中身が分からない溶液は本当に処理に困ります。
結局、これは見なかったことにして、スッともといた場所に返しました。
さらに、こんな古そうなソフト(おそらく科学計算をやるための専門ソフト?)の取扱説明書を発見しました。しかもフロッピーディスク在中という。どんだけ古い製品やねん。
捨てていいかどうか先輩に相談しましたが、念のためしまっておけと言われました。
必要か不要か判断できないものは、先生や先輩に相談しましょう。「これはいらないだろう」と思って捨ててしまった、説明書や論文が実は大事なものだったということもあります。こういうところから、研究室のテクノロジーが失われるのです。
大量のガラス器具
実験室には、ガラス器具がいっぱいあります。うちの研究室は規模が大きいので、実験器具もたくさんあります。
すでに卒業された先輩のサンプルがあったりします(片付けてから卒業していってくれよ...)
さて、私の実験では、反応装置を動かして、液体サンプルを取るわけです。その保管のためにバイアル瓶という、キャップ付きの小さな小瓶が必要です。
私はこのバイアル瓶が大量に必要です。でも意外に高価なので(50本入りで5000円くらい)、たくさんは買えません。洗って使いまわします。
ガラスの実験器具は、日用品のガラスとはゴミの分別ルールが違います(実験器具の廃ガラスのほうが面倒くさい)
こういったガラス器具を製造するのにも、CO2を排出し、地球環境に負荷をかけているわけです。地球温暖化を解決する(緩和する)工学部としては、そういうことはできない!!
と、われらが教授がおっしゃっていました。
「すぐに廃ガラスにするな、丁寧に洗えば使えるやつもあるだろう」
面倒くさいながらも、ひとつひとつ確認していくと、自分がほしかったバイアル瓶がたくさん見つかりました。
学生室の片づけ
まず部屋の中のものをすべて外に出します。
今回はやりませんでしたが、いつもは床にワックスもかけます。
まだ冷蔵庫とロッカーが残ってた...この後、ほうきとちり取りである程度ごみを集めます。
さあ、ここからが本番です。ワッシャーを使って、床を磨きます。先生曰く、もう10年以上使っているワッシャーです。すごく重たいし、タイヤも壊れてるから扱いが難しい。でもモップを使うよりずっと楽です。
さて、汚れは落ちましたがこのままでは床が洗剤でべとべとです。これを水で洗い落とします。水道にホースをつないで、部屋の中を水でびしゃびしゃに。水きりモップで洗剤溶液を排水溝に誘導します。
この後、しばらく放置して床を乾かします。最後に外に出したいた荷物を室内に入れて、電話やパソコンの配線をつないで、終了です!!
大掃除の後は飲み会
朝の10時に掃除を始めて、夕方の5時にやっと終わりました。クタクタですが、そのまま忘年会に直行です。中華料理屋で食べ放題・飲み放題プラン。
料理がおいしかったです。最後の方は注文しすぎて、フードファイト状態でしたが。
特にトウミョウ炒めが美味しかったです。
研究室の大掃除でした。来年からも研究を頑張ります。では~