研究室でのサバイバルなブログ

研究室とプログラミングと日々の所感をがむしゃらに書いてます

【悲報】新品の分析装置GC-MSがロストテクノロジーになりそうです

 

こんにちは、

今日も平常運転、

キングスマンです。

 

うちの教授がお怒りです。ことの発端は以下の通り。

 

去年の年末に研究室に新しい分析機器が来ました。GC-MS(ジーシーマス)という高額な装置です。未知物質の定性分析に使います。

この装置は、両手をいっぱいに広げたくらいの大きさで、箱のような形をしています。

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GC-MSのイメージ図

詳しい説明は、メーカーのサイトを見てください。

 

www.an.shimadzu.co.jp

 

さて、こちらのGC-MSですが、当然マニュアルも付属していますが、納品の日にきちんとサービスマンの方が、使い方を教えてくれました。

1時間ほどの説明が終わって、その日は何事もなく終わりました。

 

そして今年に入って問題発生!!

 

いざ学生がGC-MSを使おうと思ったら、正しく使えない(ピークが出ない)

先生に報告したら、「なんで説明受けたのに使えないんだ」とご立腹です(というよりも、しょうがないな~と呆れていると形容した方が適切か)

 

しかも大掃除でGC-MSに使うはずだった大切な部品(カラム)を無くす(捨てた?)という、ダブルパンチ。ちなみにカラムは10万円くらいするらしい。

 

kingsman.hateblo.jp

 

大掃除では大切なものを捨てないようにと上の記事で書いたのに。さっそくそれを体現してしまいました。

 

GC-MSは両手いっぱいに広げたくらいの大きさの、箱型の装置です。

正しく使えれば非常に強力な分析装置ですが、この研究室でこれを使えるひとはいません。新品なのに。

犬も食わない粗大ごみです。

そんなロストテクノロジー(失われた科学技術)にならないように、夕方にいらっしゃるサービスマンの説明をしっかり聞いてきます。

 

ロストテクノロジーって何?という方は、こちらをどうぞ。

 

kingsman.hateblo.jp

 

(後日談)

どうやら機械が壊れているわけではなく、使い方が悪かったらしい。買い替える前のGC-MSは20年くらい古いものだった。それと同じノリで使っていたら、トラブルになった。

 

専門的な話はこちら。*1

 

*1:

溶液が濃すぎたのが問題だった。昔の装置よりも感度がずっと向上している。検出すべき溶質の濃度が高すぎて、振り切れてしまったらしい。

 もっと薄めた溶液を打つように言われましたとさ。